賃貸の初期費用を安く抑える方法とは？交渉術や住まい探しの情報を徹底解説

「引っ越ししたいけど、賃貸の初期費用が高くて…」

新しい生活への第一歩を踏み出そうとするとき、多くの人が直面するのが賃貸契約にかかる初期費用です。想像以上の金額に、希望の物件を諦めざるを得ないケースも少なくありません。

しかし、賃貸の初期費用は、正しい知識を身につけ、いくつかのポイントを把握するだけで、大幅に安くすることが可能です。

本記事では、賃貸の初期費用を抑えるための具体的な方法から、効果的な交渉術、見落としがちな隠れ費用まで徹底解説します。

これから新生活を始める方が、理想の部屋を見つけられるよう、実践的な情報をお届けするので、ぜひ参考にしてください。

賃貸の初期費用とは？内訳と相場を解説

まず、賃貸契約の際に必要となる初期費用の全体像を掴むことが重要です。一般的に初期費用は家賃の「4ヶ月～6ヶ月分」が相場といわれています。

その中で、「何に」「いくら支払うのか」を理解することで、費用を抑えるためのポイントが見えてくるでしょう。

初期費用に含まれる項目と役割

賃貸の初期費用は、単なる家賃の前払いや手数料だけではありません。新生活を安全・安心にスタートさせるために必要な費用が含まれています。

以下に主な項目とその役割を一覧で紹介します。

これらの初期費用の中で、敷金は退去時の原状回復費用などを差し引いて返還される「預け金」という性質のお金です。

一方、礼金や仲介手数料は返還されない費用のため、ここを抑えることで大きな節約が期待できます。

参考：国土交通省「＜消費者の皆様向け＞不動産取引に関するお知らせ」

【家賃7万円】初期費用の相場をシミュレーション

では、実際に家賃7万円の物件で一人暮らしを始める場合、賃貸初期費用はいくらくらいになるのでしょうか。

【想定条件】

• 入居日：10月25日
• 家賃：70,000円
• 共益費：0円
• 敷金・礼金：各1ヶ月分
• 仲介手数料：1ヶ月分+消費税
• 火災保険料：2年間で18,000円
• 初期家賃保証料：家賃の0.5ヶ月分
• 鍵交換代：15,000円

上記では、総額が約37万円となりました。これは、家賃の約5.3ヶ月分に相当する金額です。

このように、家賃7万円の賃貸物件でも、初期費用が家賃の5ヶ月分以上になることは少なくありません。

しかし、次の章で紹介する方法を実践すれば、この負担を大きく減らすことが可能です。

賃貸の初期費用を安く抑える5つの方法

ここからは、初期費用を具体的に安く抑えるための5つの方法を解説します。

賃貸物件の探し方や時期を選ぶだけで、数十万円の節約も可能です。詳しく見ていきましょう。

1.敷金・礼金ゼロ（ゼロゼロ物件）を探す

初期費用の中で大きな割合を占める敷金と礼金。この両方がかからない、いわゆる「ゼロゼロ物件」を選ぶことは、費用を抑える効果的な方法の一つです。先ほどの家賃7万円のケースなら、敷金・礼金がそれぞれ1ヶ月分不要になるだけで、14万円もの費用を削減できます。

物件検索サイトを利用する際、「敷金なし」「礼金なし」の条件で絞り込んで探すのがおすすめです。ただし、以下の点に注意が必要です。

【注意すべきポイント】

• 退去時のクリーニング費用が別途請求される場合がある
• 短期解約時の違約金設定を確認する
• 周辺相場と比較して家賃が高すぎないかチェックする

また、人気のない賃貸物件の空室対策としてゼロゼロになっている可能性もあるため、契約内容はしっかりと確認しましょう。

2.家賃が無料になる「フリーレント物件」を活用する

「フリーレント物件」とは、入居後、一定期間の家賃が無料になる賃貸物件のことです。無料になる期間は1週間から1ヶ月、物件によっては2ヶ月以上というケースもあり、実質的な初期費用削減効果は非常に高くなります。

フリーレントは、大家さんが空室期間を少しでも短くするために設けているサービスです。そのため、引っ越し需要が落ち着く閑散期に見つけやすい傾向があります。

ただし、「1年以上の入居」といった条件で、短期解約に関する違約金が設定されていることも多くあります。すぐに引っ越す可能性がないか、ご自身のライフプランと照らし合わせて検討しましょう。

3.仲介手数料が安い・無料の不動産会社を利用する

仲介手数料は、法律で「家賃の1ヶ月分+消費税」が上限と定められていますが、不動産会社によっては半額や無料に設定している場合があります。仲介手数料を抑える方法は、以下のとおりです。

【仲介手数料を安く抑える方法】

• 不動産会社自身が所有・管理している物件（元付物件）を選ぶ
• 物件検索サイトで「仲介手数料無料」の条件で検索する
• 複数の不動産会社で同じ物件の条件を比較する

多くの賃貸物件は、複数の不動産会社が紹介できるよう情報が共有されています。そのため、A社では仲介手数料が1ヶ月分でも、B社ではキャンペーンで半額になっている、ということが起こり得ます。

気になる物件を見つけたら、他の不動産会社でも取り扱いがないか確認してみるのも有効な方法です。

4.家具・家電付き物件で引っ越し費用を安くする

新生活を始めるにあたり、賃貸の初期費用だけでなく、家具や家電の購入費用も大きな負担となります。

引っ越し時に必要な家具・家電を新品で揃えると、一人暮らしでも10万～20万円程度かかります。そのため「家具・家電付き物件」を選ぶことで、初期費用を大幅に抑えることが可能です。

ベッドや冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど、生活に最低限必要なものが揃っているため、引っ越し当日から快適な生活をスタートできます。

特に、単身赴任などの滞在期間が限られている方にとっては、非常にお得な選択肢といえるでしょう。ただし、設置されている家具・家電は選べないため、デザインなどにこだわりたい方には不向きなケースもあります。

5.引っ越し時期をずらして閑散期を狙う

賃貸物件を探す時期も、初期費用を抑える上で重要なポイントです。不動産業界には、入居希望者が集中する「繁忙期」と、動きが落ち着く「閑散期」があります。

• 繁忙期：1月～4月初旬（新生活準備と転勤）、8月～9月（転勤シーズン）
• 閑散期：5月中旬～7月末、10月～12月

閑散期は空室を避けたい大家さんが多く、家賃や礼金の値下げ交渉に応じてもらえたり、フリーレントを付けてもらえたりする可能性が高まります。また、引っ越し業者の料金も繁忙期に比べて安く設定されているため、物件の契約費用と引っ越し代の両方を抑えることが可能です。

もし引っ越しの時期を自分で選べるのであれば、閑散期を狙って物件探しを始めることをおすすめします。

賃貸初期費用を抑えるための交渉術とコツ

物件選びと並行して重要なのが、不動産会社や大家さんとの効果的な交渉です。

ここでは、交渉を成功させるためのタイミングやアプローチ方法、具体的なコツを解説します。

交渉に最適なタイミングは入居申込書提出時！

初期費用の交渉で成功確率が高いのは、「この賃貸物件に決めたい」という強い意思を示した入居申込書提出時です。

不動産会社や大家さんから見れば、「契約してくれるか分からない人」からの値下げ要求よりも、「契約の意思は固いが、条件が合えば即決する人」の要望の方が、真剣に検討してくれる可能性が高まります。

「あと一押しで契約が決まる」という状況を作り出すことで、「その条件を飲みましょう」という譲歩を引き出しやすくなるのです。内見の段階で交渉するのではなく、本命の物件が見つかり、申込書を提出する段階で切り出すのがスマートな方法といえます。

交渉の際は、高圧的な態度は絶対に避け、「ぜひ入居したい」という熱意を丁寧に伝えましょう。

交渉を成功に導くアプローチ方法

ただ「安くしてほしい」「初期費用を抑えてほしい」と伝えるだけでは、賃貸の交渉はうまくいきません。成功確率を上げるためには、以下のような事前の準備とアプローチが大切です。

これらのステップを踏むことで、値下げ交渉の成功確率を向上させることができるでしょう。

交渉しやすい項目と難しい項目

賃貸初期費用の項目には、「交渉しやすいもの」と「交渉が難しいもの」が存在します。効率的に交渉するために、項目の特性を理解しておきましょう。

【交渉しやすい項目】

【交渉が難しい項目】

賃貸契約前に要確認！見落としがちな「隠れ費用」

初期費用の見積もりを確認し、予算内だと安心していたら「後から思わぬ費用が発生してしまった」というトラブルは避けたいものです。

ここでは、賃貸契約前に必ず確認しておきたい、見落としがちな「隠れ費用」を紹介します。

これらの項目は、不動産会社から渡される契約関連の書類に必ず記載されています。サインをする前に少しでも疑問に思う点があれば、遠慮なく担当者に質問しましょう。

納得のいくまで解説を求めることが、後々の賃貸トラブルを避ける最善の方法です。

賃貸テックなら初期費用を抑えることが可能！独自サービスを紹介

ここまで、初期費用を抑える方法を紹介してきましたが、「もっと手軽に、効率よく、お得な賃貸物件を見つけたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。

そのように考えている方におすすめなのが「賃貸テック」です。賃貸テックでは、不動産業界の慣習を見直し、ビジネスモデル特許を取得した独自の仕組みで、利用者の負担を軽減します。

ここでは、他の不動産会社にはない、賃貸テック独自の方法を解説していきます。

お部屋探しがスピーディー！仲介手数料を安く抑える

賃貸契約の初期費用で、家賃1ヶ月分（+消費税）もの大きな負担となる「仲介手数料」。多くの人が当たり前のように支払っているこの費用を、賃貸テックでは最大無料でご案内しています。

これを可能にしているのが、従来の店舗を持つ不動産会社とは一線を画す、管理会社と入居希望者を直接つなぐ“マッチング型”のプラットフォームです。従来の物件探しの流れは、以下のようになっています。

【従来の物件探し】

• 入居希望者が仲介会社（不動産屋）に行く
• 仲介会社が、管理会社が持つ物件情報を紹介する
• 契約が成立すると、入居希望者は仲介会社に「仲介手数料」を支払う

この流れでは、仲介会社が間に入ることで、人件費や店舗の運営費用といった中間コストが発生し、それが仲介手数料として請求されます。

一方、賃貸テックの仕組みは以下のように全く異なります。

【賃貸テックを利用した物件探し】

• 専用マイページに希望エリアや家賃などの条件を登録
• 希望条件に合った物件を持つ管理会社から、直接オファーが届く
• 気になる物件があれば、管理会社と直接やり取りして契約を進める

賃貸テックでは、利用者と管理会社が出会うための「場」を提供しています。

仲介業者を介さないダイレクトな取引だからこそ、中間コストを大幅にカット。その削減できた費用を、仲介手数料の割引・無料という形でお客様に還元しているのです。

また、管理会社と直接コミュニケーションが取れるため、「もう少し安くできませんか？」「初期費用があと〇〇円抑えられたら…」といった交渉も、第三者を挟むことなくスムーズに、かつスピーディーに進めやすいという大きなメリットもあります。

“良い住まい方”を評価！保証料キャッシュバック制度

賃貸テックのサービスは、仲介手数料の削減だけでなく、これまで「掛け捨て」があたりまえだった「初期家賃保証料」が、退去時に一部戻ってくるという仕組みも実現しました。

「真面目な入居者が正当に評価されるべきだ」という想いから生まれた、特許取得済みの独自システムです。以下を実践することで保証料のキャッシュバックが受けられます。

【保証料キャッシュバックのために実践すること】

• 家賃を遅れずに支払う
• 物件を丁寧、きれいに使用する
• 近隣住民とのトラブルを起こさない

このように「良い住まい方」を続けることで、契約時にお支払いいただいた初期家賃保証料を最大で80%キャッシュバックしてもらえます。

この仕組みは、入居者と大家さんの間に良好な信頼関係を築き、双方にとって気持ちの良い賃貸契約を実現するでしょう。

賃貸の初期費用を抑えることに関するよくある質問

最後に、賃貸の初期費用に関して多くの方が抱く疑問についてお答えします。

初期費用はクレジットカードで分割払いできますか？

はい、対応している不動産会社は増えています。

近年、初期費用の支払いにクレジットカードを利用できる不動産会社が多くなりました。一括での支払いが難しい場合でも、カード会社の分割払いやリボ払いを利用すれば、負担を抑えることが可能です。

ただし、分割払いにはカード会社所定の手数料が発生するため、総支払額がいくらになるかを事前に必ず確認しましょう。

どうしても初期費用が足りない時の対処法は？

親族に相談するのも一案です。

それが難しい場合は、国の「住居確保給付金」の転居費用補助を検討しましょう。家計改善を目的とした転居で要件を満たすと、初期費用が補助対象になる場合があります（上限あり）。お住まいの自立相談支援機関の窓口に相談してみてください。

参考：厚生労働省「住居確保給付金のご案内」

初期費用が安い賃貸物件のデメリットや注意点は？

契約内容の確認がより重要になります。

敷金・礼金ゼロやフリーレント付きなど、初期費用が相場より安い賃貸物件には、何らかの理由があるケースも少なくありません。たとえば、以下のような注意点が挙げられます。

【初期費用が安い物件の注意点】

• 家賃が周辺の相場より高く設定されている
• 短期解約時に違約金が発生する
• 退去時に高額なクリーニング費用や修繕費が請求される
• 建物の築年数が古い、駅から遠いなど、立地や設備面に難がある

もちろん、全ての安い物件にデメリットがあるわけではありません。しかし、「なぜ安いのか」という視点を持ち、契約書の内容を隅々まで確認し、納得した上で契約することが大切です。

まとめ｜賃貸の初期費用を抑えるためのポイント

この記事では、賃貸物件の契約時にかかる初期費用を安く抑えるための方法や交渉術についてなど、詳しく解説してきました。ポイントは以下のとおりです。

【初期費用を抑えるためのポイント】

• 初期費用の内訳と相場を正しく理解する
• 物件選びを工夫する
• 戦略的に交渉する
• 隠れ費用を確認し、退去時までのトータルコストを把握する
• 賃貸テックのようなサービスを活用する

賃貸の初期費用は、決して「決まった金額」ではありません。正しい知識を身につけ、少しの行動を起こすだけで、初期費用の負担は大きく変わります。

賃貸テックでは、理想の住まい探しを全力でサポートします。まずは無料の会員登録から、お得な物件情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。