引っ越しの初期費用はいくら必要?内訳や相場・安く抑える方法を解説!
- 2025.09.07
- 初期費用

引っ越しの初期費用はいくら必要?内訳や相場・安く抑える方法までお役立ち情報を徹底解説!
初めての一人暮らしや新しい住まい探しなど、新生活を始める上で避けては通れないのが、引っ越しの初期費用という大きな出費です。以下のように気になっている方も多いのではないでしょうか。
- 「初期費用って、具体的に何が含まれるの?」
- 「相場はいくらくらい?」
- 「できるだけ安く抑える方法はないの?」
本記事では、引っ越しにかかる初期費用の内訳から相場、費用を安くする方法、そして交渉のコツや支払いのタイミングまで徹底解説していきます。
最後まで読めば、初期費用の仕組みを理解し、賢く費用を抑え、お得に新生活をスタートさせるための知識がしっかり身につくはずです。ぜひ参考にしてください。
引っ越しの初期費用は?内訳と相場シミュレーション

引っ越しする際に必ず必要になるのが初期費用。毎月の家賃とは別に、賃貸契約を結ぶ際にまとめて支払います。
一般的に、家賃の4ヶ月~6ヶ月分が相場といわれており、想像以上の金額に驚く方も少なくありません。
ここでは、「初期費用に一体何が含まれているのか」そして「家賃6万円の場合の初期費用はいくらか」をシミュレーションしてみましょう。
【一覧表で解説!】賃貸契約に必要な初期費用
賃貸物件を契約する際の初期費用には、さまざまな項目が含まれています。それぞれの費用について、一覧にまとめました。
費用項目 | 目安相場 | 内容・役割 |
敷金 | 家賃の0ヶ月~2ヶ月分 | 家賃滞納や退去時の原状回復費用に充てるための「預け金」。残金は退去時に返還される |
礼金 | 家賃の0ヶ月~2ヶ月分 | 大家さん(貸主)へのお礼という意味を持つ費用。返還はされません |
仲介手数料 | 家賃の1ヶ月分+消費税 | 物件を仲介してくれた不動産会社に支払う手数料。法律で上限が定められている |
前家賃 | 日割り家賃+翌月分 | 入居月の日割り家賃と、翌月家賃を前もって支払うもの |
火災保険料 | 1.5万~2万円(2年分) | 火災や水漏れなどの万が一の損害への備えとなる保険料 |
初期家賃保証料 | 家賃の0.5ヶ月~1ヶ月分 | 連帯保証人の代わりとして利用。家賃滞納時の一時的な立替サービス料 |
鍵交換代 | 1.5万~2万円 | 防犯上、新しい鍵に交換する費用 |
オプション料金 | 数千円~数万円 | 部屋の消毒・24時間の緊急サポートなどで、任意加入の場合も |
これらの初期費用は、物件や不動産会社によって大きく異なります。特に敷金・礼金については、地域や物件の条件によって幅があるため、事前にしっかりと確認することが大切です。
物件探しの際には、不動産会社が作成する「見積書」の詳細を必ずチェックしましょう。
参考:国土交通省「<消費者の皆様向け>不動産取引に関するお知らせ」
家賃6万円ならいくら?初期費用の目安相場は家賃の4ヶ月~6ヶ月分
初期費用は、平均して「家賃の4ヶ月~6ヶ月分」程度かかるのが一般的です。たとえば、家賃6万円の部屋を借りる場合、24万~36万円ほど必要になります。
それでは、具体的にシミュレーションしてみましょう。
東京都内のワンルーム「家賃6万円」を、新居として「9月25日」から借りるケースを例に、2つのパターンに分けて紹介します。
- 一般的なケース(敷金・礼金各1ヶ月、オプションサービスもつけた場合)
- 安く抑えることができたケース(敷金・礼金ゼロゼロ物件、仲介手数料半額、オプションサービスなし)
①一般的なケース
費用項目 | 計算式 | 金額 |
敷金(1ヶ月) | 家賃6万円×1ヶ月分 | 60,000円 |
礼金(1ヶ月) | 家賃6万円×1ヶ月分 | 60,000円 |
仲介手数料(1ヶ月+税) | 家賃6万円+消費税10% | 66,000円 |
前家賃(9/25入居を想定) | 家賃6万円÷30日×6日 | 12,000円 |
前家賃(10月分) | 家賃6万円 | 60,000円 |
火災保険料(1.5万円/2年) | 1.5万円 | 15,000円 |
初期家賃保証料(0.5ヶ月) | 家賃6万円×50% | 30,000円 |
鍵交換代(1.5万円) | 1.5万円 | 15,000円 |
安心入居サポートサービス(1.5万円/2年) | 1.5万円 | 15,000円 |
初期費用合計 | 333,000円(家賃の約5.5ヶ月分) |
②安く抑えることができたケース
費用項目 | 計算式 | 金額 |
敷金(0ヶ月) | 家賃6万円×0ヶ月分 | 0円 |
礼金(0ヶ月) | 家賃6万円×0ヶ月分 | 0円 |
仲介手数料(0.5ヶ月+税) | 家賃6万円×50%+消費税10% | 33,000円 |
前家賃(9/25入居を想定) | 家賃6万円÷30日×6日 | 12,000円 |
前家賃(10月分) | 家賃6万円 | 60,000円 |
火災保険料(1.5万円/2年) | 1.5万円 | 15,000円 |
初期家賃保証料(0.5ヶ月) | 家賃6万円×50% | 30,000円 |
鍵交換代(1.5万円) | 1.5万円 | 15,000円 |
初期費用合計 | 165,000円(家賃の約2.7ヶ月分) |
このように、物件選びや交渉次第で初期費用は大きく変わってきます。
家賃6万円の一人暮らしの場合、これらの初期費用に加え、引っ越し業者の費用や家具・家電の購入費といった関連費用も含め、総額で30万~50万円程度が必要になると把握しておくと安心です。
まずは上記の金額を目安として資金計画を立てておくことが、スムーズな部屋探しの第一歩となります。
引っ越しの初期費用を安くする物件探しのコツ

初期費用は工夫次第で大きく抑えることが可能です。特に物件探しの段階で条件を意識すれば、契約時の出費を大幅に削減できるケースもあります。
ここでは代表的な5つの方法を紹介します。
1. 敷金・礼金なしの「ゼロゼロ物件」を探す
初期費用を大幅に削減できる方法として、敷金・礼金がかからない「ゼロゼロ物件」があります。通常なら家賃の2~4ヶ月分かかる費用が0円になるため、10万円以上の節約が可能になることも少なくありません。
ゼロゼロ物件は、不動産会社のサイトで「敷金0円」「礼金0円」といった条件で検索すれば簡単に見つけられます。ただし、以下のデメリットや注意点も理解しておきましょう。
- 退去時に別途クリーニング費や修繕費が請求される可能性が高い
- 短期解約する際、違約金が設定されていることがある
- 周辺相場より家賃が高めの場合がある
そのため、結果的に出費が増えるケースもあることから、契約前に「退去時のクリーニング費用はあるのか?」「短期解約した場合のペナルティはあるのか?」など、必ず引っ越し前に確認しておくことが大切です。
「敷金礼金なし物件のメリット・デメリットは?初期費用を安く抑える方法を解説!」について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
2. フリーレント物件を狙う
フリーレント物件とは、入居後の一定期間の家賃が無料になる物件のことです。大家さんが空室を早く埋めたい場合に、初期費用のキャンペーンとして提供していることが多くあります。
ただし、フリーレント物件も「短期解約違約金」が設定されていることがほとんどです。1年以内に退去すると、差し引かれた分の家賃を請求されることもあるため、長期間住む予定がある方におすすめの選択肢となります。
3. 仲介手数料半額・ゼロ物件を選ぶ
仲介手数料は、不動産会社に支払う手数料です。法律上の上限は「家賃の1ヶ月分+消費税」と定められていますが、不動産会社によっては半額や無料のキャンペーンを行っている場合があります。
探し方のコツとして以下が挙げられます。
- 物件検索サイトで「仲介手数料無料」などの条件で検索をかける
- 大家さんや管理会社と直接契約できる物件を探す
- 同じ物件を複数の会社に問い合わせて比較検討する
特に大家さんや管理会社と直接つながることは非常に重要です。不動産会社を通さない分、仲介手数料がかからず、大幅な初期費用の節約につながります。
「仲介手数料が無料になる賃貸物件とは?メリットや注意点」について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
賃貸テックでは、大家さんとダイレクトにマッチングするシステムを採用しています。詳しくは後述する「仲介業者を通さない!ダイレクトな取引で仲介手数料最大無料」をご覧ください。
4. 引っ越しのオフシーズンを狙う
不動産業界には、引っ越しをする人が多い「繁忙期(2月中旬~4月上旬、8月中旬~10月上旬)」と、少ない「閑散期(5月~7月頃、11月~12月頃)」があります。この閑散期を狙うことで、お得に引っ越しができる可能性が高まります。
閑散期を狙うメリットは以下のとおりです。
- 空室が続くことを避けたい大家さんが、家賃や初期費用の交渉に乗りやすくなる
- 引っ越し業者の料金も繁忙期に比べて安く抑えることが可能
- 不動産会社のスタッフにも余裕があるため、じっくりと相談しやすい
このように、引っ越しのオフシーズンを狙うことは、トータルコストを大きく抑えられるだけでなく、より納得のできる物件に巡り合えるチャンスが高まるといったメリットがあります。
5. 本当に必要なオプションサービスを見極める
見積もりの中には、「室内消毒料」「24時間緊急サポート」「簡易消火器代」といったオプションサービスが追加されていることがあります。これらは任意の場合が多く、合計で数万円になることもあり、本当に自分に必要かを見極めることが費用を抑えるポイントです。
見極めるポイントは以下のとおりです。
- 「この中で加入が必須のものはどれですか?」と正直に質問してみる
- 「任意ですが、皆さまにご加入いただいています」と言われた場合も、「今回は見送ります」とハッキリ伝える勇気を持つ
- もし断りづらい雰囲気であれば「一度持ち帰って検討します」と伝え、冷静に判断する時間を作る
「本当に必要か?代替できないか?」をしっかり検討し、適切な判断をしましょう。
初期費用を抑える!不動産会社や大家さんとの交渉術

物件探しのコツと合わせて実践したいのが、不動産会社や大家さんとの「値下げ交渉」です。
ここでは、誰でも取り入れやすい交渉のポイントとテクニックを、成功例を交えて解説します。
交渉は「入居の意思を固めた申し込み直前」がベスト
値下げ交渉を切り出すのに最も効果的なタイミングは「この物件に決めたい」という入居の意思を固め、引っ越しの申し込みをする直前です。
不動産会社や大家さんからすれば、「契約してくれるか分からない人」よりも、「契約の意思は固いが、条件が合えば即決する人」の要望の方が、真剣に検討してくれる可能性が高いからです。
「あと一押しで契約が決まる」という状況を作ることで、「では、その条件を飲みましょう!」という譲歩を引き出しやすくなります。
内見の段階であれこれ交渉するのではなく、いくつかの物件を比較検討し、本命の物件が見つかった段階で切り出すのがスマートな方法です。
初期費用を交渉「しやすい項目」と「しにくい項目」
初期費用の内訳には、交渉しやすい項目としにくい項目が存在します。的を絞ることが成功の鍵です。
【交渉しやすい項目】
- 礼金:大家さんへのお礼という性質上、減額や免除の交渉がしやすい
- 仲介手数料:不動産会社の裁量で決められるため、交渉の余地がある
- フリーレント:空室対策として付けてもらえる可能性があり、家賃交渉よりやりやすい
【交渉しにくい項目】
- 敷金:退去時の原状回復費用の担保となるため、減額は難しい
- 火災保険料:保険会社に支払う費用のため、変更は難しい
- 初期家賃保証料:家賃保証会社が決めた料金のため、変更は難しい
成功例を解説!具体的な言い回しテクニック
実際に交渉する際、どのように伝えれば良いのでしょうか。大切なのは、低姿勢かつ「この物件に住みたい」という熱意を伝えることです。
高圧的な態度は絶対に避けましょう。以下は言い回し例です。
- 礼金交渉→「ぜひ入居したいのですが、あと〇〇円安くなったらすぐにでも申し込みたいと思っています。ご検討お願いします。」
- 仲介手数料交渉→「××不動産会社では半額だったのですが、同じ条件でお願いできませんか?」
- オプションサービス削除交渉 →「室内消毒料については、今回は自分で対応しようと思いますので、不要でお願いします。」
実際にこのような言い方で成功した例は多く、大きな削減につながることがあります。ぜひチャレンジしてみてください。
引っ越し準備のタイミングと注意点

費用を抑えることも大切ですが、準備不足で余計な出費が発生しては本末転倒。引っ越しは予算とスケジュールの管理が重要です。
計画的に行動することで、無駄なお金やトラブルを防げます。
引っ越し準備は少なくとも1ヶ月前から
引っ越しの準備は、入居日の1ヶ月前にはスタートするのが理想的です。
特に、物件の契約と並行して、引っ越し業者の選定は早めに行う必要があります。荷物の量が多い人や、家族での引っ越しの場合、荷造りにも時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。
生活に必須の電気・ガス・水道といったライフラインの利用開始手続きも、あらかじめリストアップして忘れずに行いましょう。
引っ越し業者は2~3社から相見積もりが鉄則
引っ越し業者の賢い選び方は、相見積もりが鉄則です。料金は、荷物の量、移動距離、時期などによって大きく異なります。
1社だけの見積もりで決めず、必ず2~3社の業者から見積もり(相見積もり)を取り、料金やサービスプランを比較検討しましょう。
同じ条件でも、会社によって数万円の差額が発生することも少なくありません。一括見積もりサイトなどを利用すると、手間を少なくして比較が可能です。
初期費用の支払い時期と分割払いの選択肢

初期費用は「いつまでに」「どのように」支払う必要があるのでしょうか。
ここでは、支払い方法の選択肢についても確認しておきましょう。
初期費用は「契約成立~鍵渡し前」が目安
初期費用を支払うタイミングは、入居審査を通過し、賃貸借契約が正式に成立した後、鍵を受け取る前までが一般的です。
不動産会社から請求書が発行されたら、指定された期日までに現金ではなく、銀行振込などで一括で支払うケースが多いです。契約の際に、具体的な支払い時期と方法を必ず確認しておきましょう。
もし、期日までに支払いができなければ契約が白紙に戻り、希望していた物件に入居できなくなる可能性もあります。余裕を持って準備することが大切です。
初期費用がどうしても払えないときは分割払いも検討
「高額な初期費用をどうしても一括で支払うのが難しい…」という場合には、分割払いを検討するのも一つの方法です。
最近は、初期費用をクレジットカードで支払える物件も増えています。クレジットカード払いなら、後から分割払いやリボ払いに変更することが可能です。
また、不動産会社が提携している信販会社のローンを利用できるケースもあります。ただし、金利や手数料が発生するため、利用は計画的に行いましょう。
賃貸テックで引っ越しの初期費用と保証料を節約!
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まとめ|初期費用を抑えてお得に新生活を始めよう
引っ越しの初期費用は、家賃の4ヶ月~6ヶ月分が目安となり、家賃6万円の部屋なら30万円前後が必要です。
敷金・礼金ゼロ物件やフリーレント、仲介手数料無料などを活用すれば、初期費用は大きく抑えられます。さらに不動産会社や大家さんとの交渉や、不要なオプションを外す工夫も効果的です。
支払いは契約から鍵渡しまでの間に行うのが一般的で、どうしても一括で払えない場合は分割払いの選択肢もあります。ただし計画性を持って利用することが大切です。
そして、賃貸テックのように仲介手数料を無料にしたり、退去時に保証料をキャッシュバックしてくれるサービスを使ったりすれば、従来の常識を超えて初期費用を削減できます。
新生活は、できるだけお金の不安を抑えてスタートさせたいもの。この記事で紹介した方法やサービスを上手に組み合わせれば、賢く初期費用を節約し、安心して新しい暮らしを始められるでしょう。